<poem>
Carmelo | なんで ネロさんを狙った
誰の差金だ |
---|---|
Avilio | なぜ コルテオだと |
Gatto | ネロさんの動きをファンゴに流していました
昨日もアイランドに来て |
Barbero | それで がコルテオの情報を手土産に
泣きついて来たって訳だ |
Gatto | 上は あんたらと手を組みたがってます
ファンゴがいないと うちはもう終わりですから |
Ganzo | お前 オルコんとこからうちに流れて来たんだったな |
Carmelo | ええ カメロっす |
Ganzo | 生温いことしてんじゃね 退け
何故 ネロを狙った ファンゴと何を企んでた 他に仲間は なんとか言え |
Nero | どうしようもねぇ
コルテオには死んでもらう |
Barbero | ネロ ちょっといいか |
うん | |
Barbero | 明日の朝 ファンゴ ファミリーの幹部連中を呼んだ
話をつけよう |
分かった | |
Barbero | それで コルテオのことだな
外してくれるか |
Tigre and Gianni | あのファンゴがね
まだ 信じらんねよ おぉ アヴィリオ おめぇもつれぇとこだな コルテオとは 付き合いなげぇんだろう |
あいつ 何が話したか | |
これが何一つ喋らね
まだまだ 掛かりそうだわ | |
Gianni | でも あの様子だと ガンゾさんがやっちまいそうだですね |
Tigre | 叔父貴はネロのことになると 頭に血がのぼるからな
勢い余っ すまね |
Avilio | いや |
Cerotto | アヴィリオ 俺だ |
Cerotto | そうか やっぱり捕まっちまったか
俺に 何か出来ることねぇかな 俺あいつに |
Avilio | 何があった
何故コルテオがファンゴを |
Cerotto | コルテオはファンゴに裏切られたんだ
スクーザからレシピを手に入れたら もう 用済みだってよ まさか こんなことんなっちまうとはな ガキの頃から ずっとマフィアを毛嫌いをしてたのに 皮肉のもんだぜ マジで なんであいつ ファンゴと組んでまでネロをやろうとしたんだ |
Corteo | お前が巻き込んだじゃないか |
おい 誰か来てくれ
畜生 くそがき 裏だ 窓から逃げやって | |
Nero | 叔父貴 |
コルテオが逃げた | |
回り込め | |
大丈夫か | |
Nero | 何かあったのか |
Ganzo | どういうことだ |
Ganzo | 俺が聞きてぇぜ
突然このバカが銃突きつけてきやがった |
Ganzo | 逃げられた |
Ganzo | 端から気に食わねと思っていたんだ
くそが |
逃がすな | |
町から出る道は もう抑えてやる | |
Barbero | ネロ
アヴィリオのことなんだ やつとコルテオは古い仲間だ それに 先もコルテオを庇うようなことを どうも俺には |
Nero | それは 幼馴染みだからな
バルベロ 何でも疑い過ぎんのは お前の悪い癖だぜ まずは コルテオを見つけ出す ずべては そっからだ |
Avilio | そうか 見つかったら教えてくれ
コルテオが |
Corteo | ごめん
僕は殺される 君はネロを殺さないと |
Avilio | 今どこにいる |
Corteo | 明日
またこの時間に行っています その時までにネロが死んでないと 僕の命はない |
Avilio | 誰といるんだ |
Corteo | あの手紙のお送り主は |
Nero | たしか
ラグーザとか言ったは |
一人でじゃないような | |
おれを入れて四人だ | |
後 もう一人 | |
呑気なもんだ | |
Nero | 俺はファンゴみたいな間抜けじゃね |
Avilio | コルテオの足取りは |
Nero | まだつかめねえ
今日 主だったのが集まってファミリーの今後について話す ファンゴの野郎もくたばったしなぁ お前も立ち会え |
分かった | |
叔父 傷はどうだ | |
Ganzo | ちっとは痛むが大したことはねぇ
それより あいつは |
まだ 見つかっていません
時間の問題でしょうかね | |
Vincent | わざわざ呼び出してすまんな |
Nero | 親父
バルベロには 今後ファミリーの幹部として働いてもらう |
Barbero | ドン より一層の忠誠を誓います |
Nero | 後 新しく入ったアヴィリオ ブルノ |
Vincent | あの酒の? |
Nero | あぁ こいつが持ち込んできた
なかなか根性が据ってる |
Vincent | ネロを頼んだぞ |
Angelo | 分かりました ドン |
Vincent | 子供はいつの間にか大人になっちまう
あんだけ世話をしたのに フラテは死に フィオも去った ネロ お前を責めているわけじゃない すべてはファミリーを守るためだった 俺はぁ ロナルドを迎え入れることがファミリーを守る道だと考えた そして お前ではなくロナルドの言葉を受け入れてきた だが それがフラテを増長させてしまった |
Nero | 結局 ロナルドは外の人間だ |
Vincent | そうだ 俺は間違っていた
ドンとしてファミリーにとっての最善を尽くしたつもりだったが なんてことはない 耄碌爺の浅知恵だったというわけだ |
Nero | もういい すべて終わったことだ |
Vincent | あの子が
フラテが死ななければ ガラッシアは黙っていなかった ネロ お前はやるべきことをやった 自ら動かぬ者に天はその手を差し伸べず これからは お前がここに座るんだ |
Barbero | もうご存知かと思いますが
ファンゴ ファミリーがわれわれの傘下に入りました よって 今後は アイランドを中心に 販売経路の見直し 再構築を進め 同時にロッジの規模を拡大 量産にも力を入れていきます なお ローレスヘブンについては 近々 シカゴに卸す準備を始めます |
Ganzo | シカゴ?ガラッシアが黙ってねぞ |
Nero | もちろん話は通す
そこでだ 劇場の杮落としで会う前に 前もって 酒をドン ガラッシアに届けておきたい アヴィリオ 俺の代わりに行ってきてくれ |
Barbero | 待ってネロ それなら俺が行く
アヴィリオはまだ |
Nero | いや 今回はアヴィリオに任せる
俺たちには劇場の準備があるしなぁ やれるか |
あぁ | |
Nero | 頼んだぜ
親父 近々劇場でリハサールが始まる 万事順調だ |
Vincent | そうか 楽しみにしてるぞ |
Tigre | ネロがドンかよ
大丈夫 お前ならきっとドンになれる |
Angelo | 親父さんの隣にいた男は誰なんだ |
Nero | デル トロの事か? |
喋ってるのを見たこと無い | |
Nero | 大概是第一次世界大戰
前の大戦でやられたそうだ ヨーロッパでなぁ 戦ってた時から親父の部下だった |
相当な古株だなぁ | |
Tigre | あの人は確か務所に入ってた |
Nero | ファミリーの仕事でだ |
Tigre | そう で
一昨年だっけか 出てきたのは |
Angelo | どれくらい 入ってた |
Tigre | さぁな 五年かそこらだろ |
Angelo | 務所の入ったのは七年前
お前の初仕事も 一緒だったのか |
Nero | いや 来ることになってたが
その前務所に入っちまった |
Tigre | 小便だ |
Corteo | 明日
また この時間に電話する その時にネロが死んでないと 僕の命はない |
Nero | ガンゾの叔父貴 随分お前のこと買ってるぜ |
そうなのか | |
あそこにお前を連れて行くのを だいぶ押してくれた
驚いたぜ なんせ 昔気質のおじさんだからなぁ 真っ先に反対されるかと思ったら 逆だった | |
そうか | |
お前こそ 認められて良かったなぁ
だいぶ酔った 先に帰る | |
Nero | 七年前
親父に初めて仕事に連れて行かれたあの夜 逃げたガキだけじゃねぇ 誰も撃つことが出来なかった 撃つのが怖かった 親父に軽蔑された気がした だから 親父に認めてもらう為に我武者羅にやってきた 殺してきた そして フラテも 結局 あの時からなん変わってねぇかもなぁ |
Angelo | でも 今ならやれるだろう
七年前は撃ち損なった そのガキを |
Angelo | あんただったんだなぁ |
Ganzo | 正解だ アンジェロ |